6月とはいえども、夜はとっても過ごしやすい。風がツイーって。
さて、考えたことども。。。
ノマドについて。というか移動式生活について。けっこう前から考えていたことなのだけれども、やがて地球上には人間が住める場所はなくなる、だろう。
都市は廃墟になり、やがては砂漠と化し、あるいは海に沈む。宇宙に上がらない限りは、その砂漠化、海面上昇の魔の手から、逃げながら生活せねばならないようになるだろう。つまりモンゴルの遊牧民、中東のベドウィンのように、場所を転々としながら暮らすのだ。
思えば、人類のはじまりも、移動から始まったのではなかったか。温かい場所や、マンモスのいる場所を求めて、人は歩き続け、それぞれの場所に落ち着いた。われわれ現代人にも、数百年後はそれと同じ状況が訪れるかもしれないのだ。やや詩的に言えば、原始の人類の旅は、文明の始まりへと向かったものであり、将来われわれに来るであろうこの移動生活は、文明の終わりへと帰っていくものであるかもしれない。まるで、すべてを焼き尽くす炎から逃れていくように。だが忘れてならないのは、その炎を灯したのは他でもない人類だということだ。
宇宙ということを考えると、地球上で逃げ回りながら暮らすことは、迂遠に聞こえるかもしれない。だが私としては、果たして人間が本当に宇宙で生活することができるようになるのかどうか、極めて懐疑的にならざるを得ない。すべての人類が宇宙に移住するとすれば、それは人間という生きものを、ゼロからまた作ろう、というほどの労力が必要となるだろう。
以上、私は危機論者ではないが、われわれの先にこのような危機的状況が待ち受けているということは―語弊を恐れずに言えば―ごく普通のこととして気に留めておくべきなのではないだろうか。
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